今年も秋になりましたね。
わたしの住んでいる街は昼間も涼しい日が多くなり、夜寝る前には虫の声も聞こえてきます。
色づいていく山々をながめていると、季節はいつも少しずつ移ろっているのだなと感じます。
今日は、そんな秋の夜にふと思い出した、クジラのお話をしたいと思います。
クジラの歌は少しずつ変わっていく
ザトウクジラのオスは、長くて複雑な「歌」を歌うことで知られています。
同じ海にくらす仲間のオスたちは、だいたい似たような歌を歌います。
ところが、この歌はずっと同じではありません。
時間がたつにつれて、歌のフレーズが少しずつ変わっていくのです。
新しいメロディが生まれ、古いメロディは消えていきます。
そして、まわりのクジラたちもその変化を取り入れて、
みんなで新しい歌を歌うようになります。
さらに、新しい歌が遠くはなれた別の群れにまで広がっていった例も、
研究者によって確かめられています。
広い海原をこえて、歌が旅をしていく。
まるで、水の中を「文化」が流れていくようですね。
「変わらないこと」だけが自分らしさではない
わたしたちはよく、「自分らしさ」とは変わらないと考えがちです。
同じ考え方、同じ夢、同じ自分でいること。
考えが変わると、まるで昔の自分や仲間を裏切ってしまうような気がするんです。
でも、本当の自分らしさとは、同じ歌をずっとくり返すことではないのです。
自分の内なる心の声にじっと耳をすませて、「あ、何かが変わったな」と気づくこと。
それこそが、自分に正直に生きるということなのではないでしょうか。
昔の自分を大切に思いながらも、無理にその自分を演じ続けなくてもいいのです。
昨日の歌をおぼえているクジラだって、今日はちがう歌を歌っていいのですから。
秋の夜長に、ゆっくりと
そんなことを考えながら、わたしは今夜、ゆっくりお茶を飲んでいます。
あたたかいお茶で体がぽかぽかしてきて、心がじんわりと満ちていきます。
秋の夜長にパソコンをカチャカチャしながら仕事をする。
そんな何気ない時間にも、小さな幸せがあるなと感じます。
移ろう季節の中で、あなたに幸せが訪れますように。
祈りを、今年もそっと重ねます。
変化を楽しんでいこう
世の中は、いろいろなことがどんどん変わっていきます。
季節が変わるように、クジラの歌が変わるように、わたしたちも少しずつ変わっていきます。
不安かもしれませんが実はこわいことではなく、新しい自分に出会えるチャンスなんです。
変化をおそれずに、楽しんでいきたいですね。
どんなことが起きたとしても、あなたは大丈夫ですよ。
今日のあなたの歌を、あなたらしく歌っていきましょう。